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中央卸売市場Q&A

卸売市場って何をするところですか
野菜や魚など生鮮食料品を集め、街の小売店やスーパーなどに卸売りする場所です。
卸売市場はその所在地や施設の規模などにより次のように区分されています。

区分要件
中央卸売市場 都道府県、人口20万人以上の市などが、農林水産大臣の認可を受けて開設している市場。
地方卸売市場 中央卸売市場以外の卸売市場で、卸売場の面積が一定規模以上のもののうち、都道府県知事の許可を受けて開設している市場。
その他の市場 中央卸売市場および地方卸売市場以外の市場


卸売市場では具体的にどんなものを扱っているのですか
次の4つに大きく分けられます。
取り扱っているもの名称東京都の市場
野菜・果物とその加工品など 青果部 築地、大田、淀橋
豊島、板橋、世田谷
北足立、多摩ニュータウン、葛西
生鮮・冷凍の魚介類やその加工品など 水産物部 築地、足立、大田
牛肉・豚肉およびその加工品など 食肉部 食肉
主に鑑賞用の花・草木・枝など 花き部 北足立、大田、板橋、葛西、世田谷

魚、野菜などの生鮮食料品などは、すべて卸売市場を通して売られているのですか
産地直送など卸売市場を通らない「市場外流通」もあります。各品目ごとの卸売市場のシェアは、こちらをご覧ください。

中央卸売市場はどうしてつくられたのですか
中央卸売市場ができる以前の市場は民営市場ばかりで、規模が小さく、都市の人口増への対応や衛生面で問題がありました。また売買取引に対する規制もなく、しばしば混乱をきたしていました。
このような事態を解決するために、大正12年(1923年)に「中央卸売市場法」ができ、全国に中央卸売市場がつくられました。
中央卸売市場は、広い敷地、十分な施設の建設、冷蔵庫の設置などが必須条件であることから、公設市場として地方公共団体が開設・運営することになりました。また、せり売りを原則とするなど取引に規制を設け、公平・公正な取引が行われるようにしました。
なお、昭和46年(1971年)に生産・出荷や流通の大型化にあわせて法律が改正され「卸売市場法」となり、平成18年4月1日現在、56都市に84の市場が開設されています。

中央卸売市場の特長はどのような点ですか
現在の日本の中央卸売市場の特長は次の2点です。
  • 地方公共団体が市場を開設・運営する公設制度
  • 取引の種類は品物の特性により、大勢の買い手を前にして公開で価格を決める「セリ」取引(一部「入札」)と、卸売業者と買い手の協議によって価格を決める「相対取引」の二種類ある。
公平を図るため、法律で市場内の取引を規制するという世界でもあまり例のない独特の市場制度です。

中央卸売市場の具体的な役割はどのようなものですか
大都市などに住む消費者の皆さんに生鮮食料品などを安定して供給することが第一の役割です。また周辺地域への流通拠点としての役割も果たしています。
主な役割は次のとおりです。
集荷 国内、国外を問わず各地から生鮮食料品等を集め、品揃えをする。
価格形成 需要と供給の関係を反映させて、誰からも不正がないとわかる公開の場で、品物の適正な価格を決める。
分荷 街の小売商や飲食業者などが買いやすい大きさ、量に小分けして売り渡す。
取引の決済 販売代金の徴収や出荷者への支払いを速やかに確実に行う。
情報の提供 当日の市場入荷量や卸売の価格、その他生鮮食料品などに関する情報などを収集し、伝達する。
衛生の保持 巡回や抜き打ち検査などによる食品の安全性のチェック、施設・設備の衛生管理など。

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1998年4月1日から