外見で区別できる魚
ウマヅラハギ(雄は雌より細長い)
オイカワ(雄の体色が鮮やかで、臀鰭も大きい)
カサゴ、メバル類(雄に交接器がある)
カワハギ(雄の背鰭の前部の鰭条が糸状に伸びる)
キュウセン(雄の体色は緑、雌は黄〜オレンジ)
コブダイ(雄の頭部が迫り出す)
サケ・マス類(雄の顎が曲がる)
サメ・エイ類(雄の腹鰭の付根に交尾器がある)
シイラ(雄は額が迫り出す)
シシャモ・カラフトシシャモ(雄の臀鰭が大きく輪郭が丸くなる)
ドジョウ(雄の背鰭後方が隆起する)
ネズッポ類(雌雄で斑紋が異なる)
ブダイ(雄の体色は緑がかる、雌は茶〜赤)
フナ類(雄だけに追星がでる)
マダイ(雄の体が黒ずむ)
雌の体に寄生する、一部のアンコウ類を除いて、魚の雌雄は体の大きさで区別できないが、雌雄で成長速度が異なったり、最大体長が異なるものがいる。たとえば、キアンコウやヒラメは雌の方が最小成熟体長が大きい。
外見で区別できない魚
アイナメ、アオダイ、アカヤガラ、アジ類、アマダイ類、アユ、アンコウ類、イサキ、イシダイ、イトヨリダイ、イボダイ、ウシノシタ類、ウナギ、イワシ類、オニオコゼ、カジキ類、カツオ、カマス類、カレイ類、ギンポ、キンメダイ、コイ、コノシロ、サバ類、サワラ、サンマ、シロギス、スズキ、タチウオ、タラ類、トビウオ類、ニシン、ニベ類、ハタ類、ハタハタ、ハモ、ヒラメ、フグ類、ブリ類、ホウボウ、ボラ、マアナゴ、マグロ類、マゴチ、マナガツオ、マハゼ、ムツ、メジナなど
雌雄異体の魚でも、まれに卵巣と精巣を合わせ持つものがいる。これまで報告されているもののなかで、サケやマダラのような場合、食用として問題ないが、「両性フグ」と呼ばれるフグ類の場合は注意が必要である。フグ類*では、精巣は無毒のものが多いが、卵巣はほとんど有毒(しかも猛毒や強毒が多い)だからである**。このため、「両性フグ」の生殖腺は有毒部位とみなされ、食用として認められていない。
* ここでは厚生省の通達により食用として認められている、日本産フグ科17種について。
** 精巣については、17種のうちクサフグ・コモンフグ・ヒガンフグ・サンサイフグを除いて食用可(Q&Aシート026参照)。卵巣はすべて食用不可。 |