サンマ  背側が青く、腹側が銀白色に輝き、魚体が刀に似ていて、秋に獲れる魚ということで秋刀魚の字が当てられたようです。
  大きな群れをつくって夏に日本列島を北上し、北千島からオホーツク海に、そして9月から10月に三陸沖、春には西日本まで南下する回遊魚です。
  今年のサンマ漁は7月8日に刺し網漁が始まり、サンマ漁獲法の主力である「棒受漁」が、20t未満船が8月7日、40トン以上全船の出漁が8月18日と決められました。
  棒受け漁とは、サンマが光に集まる習性を利用した漁法で、夜間に集魚橙をともして海面下から四ツ手網を一気に持ち上げて獲る方法です。7月から8月中頃に刺し網で獲れる殆どのサンマは魚体に網の跡がついていますが、8月後半以降に棒受け網で獲れるサンマは「傷」のないきれいな魚体です。最後に苦言を一言。初物で高く売れるからといって獲らせる方も、獲る方もよくないと思います。「夏刀魚」と名を変えたら!

プロの目きき味きき

 サンマの旬は9月、10月です。7月始め頃道東沖で獲れ始め、水温が下がるにつれて南下し、三陸沖に達する頃に脂がのって美味しくなります。沢山獲れる時が旬です。
  塩焼き以外にも、刺身、蒲焼き、干物、筒切りにして梅干しと一緒に煮ても旨い魚です。
  サンマを買われる時は、小型でもずんぐりと太った魚、そして肩の肉の盛り上がった、お腹のしっかりした物を選んで下さい。
  2つに切って焼くとき、背から肛門にかけて斜めに切ると内臓を傷つけずに焼けます。
(宮内一郎)


栄養グラフ